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zoom RSS ミュージアムとギャラリーの違い

<<   作成日時 : 2011/11/13 21:49   >>

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昨日は上野の東博で大学の恩師が講演をすると誘ってくださったので
聴きに行ってきました。

大学の授業も面白くて有名な先生だったけど
久しぶりの一般向けの講演とは思えないほどの
ユーモアたっぷりの、聴く人を引き付ける話術はさすがでした。

講演の中で最後の5分を使って、先生が話されていたこと。
それは「ギャラリーとミュージアムの違い」でした。

現在の法隆寺宝物館は、1999年に新しく改装オープンしたものですが
以前の宝物館とは趣きが大きく異なっています。
それまでは、週一度、木曜日のみの開館。かつ、雨天は閉館という
博物館のことをあまり知らない人から見れば、不思議な公開のされ方を
していました。

法隆寺宝物館は、法隆寺から皇室へ献納された宝物を収めている館です。
中には貴重な染織類をはじめとした工芸品が多数あり、
光が当たる、つまり展示されることによって劣化が進んでしまうものが
数多く収蔵・保管されています。
つまりは宝物の劣化を防ぐために、展示回数を制限していたわけですが
館のリニューアルに当たり、常設展示へと変わりました。

もちろん、宝物の劣化は防がなくてはなりませんので
色が飛んでしまう恐れのある宝物については、展示回数は制限していますが
たとえば金鉱品や彫刻など、劣化の心配の少ないものは
毎日見られるように展示されています。

見学者にとっては望ましい変化ともいえるわけですが、
問題はこの展示の仕方だというのが、先生の持論です。

実際に見に行かれたことのある人はお分かりかと思いますが
まさに今の宝物館の展示スタイルは、ギャラリー形式です。

目玉でもある四十八体仏はそれぞれ個別のガラスケースに収められ
ピンスポットライトが当てられています。
一見、荘厳な雰囲気漂う展示室になっていますが
部屋自体がうす暗すぎるということもあり、展示物に関する説明書きは
名称以外はされていません。

ミュージアム(=博物館)であるからには、そこに展示されているものの
材質、製造方法、製造年代や由来が事細かに書かれた説明書きがなければ
見学者はそれを見て学習することができない。
こんなのは、博物館じゃない!!というのが先生の意見です。

博物館に長い間かかわってこられた先生ならではの視点だと思います。

一方、法隆寺宝物館のリニューアルに深くかかわった職員のお話では
「作品への対峙」を何よりも大切に考えた結果なのだそうです。

説明書きなどに頼らずに、作品と向き合ってもらい、
そこから受ける印象を大切に持って帰ってほしいという思いが
現在の法隆寺宝物館の展示形式を生み出したということでした。

どちらも、ありかな?というのが私の考えです。

どういった形であっても、日本の国宝14件と重要文化財239件が
あの宝物館にはそろっています。

ぜひ一度、足を運んで、じっくりと見ていただきたいと思います。

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